一般社団法人日本ウイルス除菌協会

感染症の傾向と対策

感染症の傾向

元来、人間は未知の病原体との闘いを続けてきました。人が未開の地を開発していくなかでこれまで接触しなかった野生動物と出会い、中間宿主を媒介者として人に様々な新興感染症をもたらしてきました。
また地球温暖化などにより気候と天候の変化により生態系にも変化影響を及ぼし、住む地を変化適応させてきた生物や微生物により出会うことがなかった人と出会うことも原因ではないかともされています。

SARS禍を引き起こしたとされるハクビシンは、野生動物ではなく人の手によって飼育されていた個体であったことが分かっています。野生動物であれば、感染症を引き起こした個体は他の個体とそれほど濃厚な接触をする機会は限られていますが、ブロイラー飼育や繁殖目的の飼育方法は種を超えた感染が起こりやすいと言われています。密漁などによる違法な手段で飼育されている動物は、管理そのものがずさんであることが多いため、同様に種を超えた感染が起こりやすいとされています。

世界ではグローバルな移動手段の発達から人や物の移動が活発に行われるようになり、先進国だけでなく新興国などへも容易に移動ができるようになりました。先進国では、公衆衛生が発達しており、検疫などで新興国からの脅威となる感染症などが持ち込まれてないように日夜対策が施されていますが、見えない微生物を相手にするには限度があります。

日本においても公衆衛生の発達と共に島国であるという利点から、これまで感染症の脅威が、身近な存在と感じるまでには至らなかったのかもしれません。

しかしながら今後の企業には、感染源との接触機会の低減に向けたテレワークなどの導入によるDXの促進や、安心安全に働ける環境整備が求められます。家族や個人としては、感染源との接触機会の低減と自分が感染環の中にいるという意識を持ち、正しい感染症の知識を持ったうえで、感染源を遮断するような行動をしていくことが必要となります。

当協会は、感染症予防対策の宣教者として情報発信や情報提供を行っていくことで、人々の暮らしに安全を感じてもらえるように正しい情報・正しい知識を伝道していく所存です。

新型コロナウイルスの傾向

新型コロナウイルスはコロナウイルスのひとつです。 新型コロナウイルスは病名をCOVID-19と名称されていますが、そのウイルスの名前は、SRS-CoV-2という名称です。

コロナウイルスには様々な種類があり、その多くが動物を病気にしますが、一部のコロナウイルスは人間にも罹ることが知られています。ヒトに病気を引き起こすコロナウイルス感染症には、一般の風邪の原因となるウイルスや「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2013年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスがあります。

コロナウイルスはRNAウイルス(一本鎖RNAウイルス)の一種で、粒子の外側に「エンベローブ」という脂質の膜を持っています。コロナウイルスは自分自身で増殖することはできませんが、粘膜などの細胞に付着して細胞内に入り込んで増殖します。 コロナウイルスは健康な皮膚には入り込むことができないと言われており、物体の表面などで最大72時間程度は感染性を持っていると言われています。

コロナウイルスは水の手洗いで十分に効果がありますし、加えてさらに石鹸を使った手洗いはコロナウイルスのエンベローブという脂質の膜を溶かすことができるので有効です。また手指消毒用アルコールでも同様にエンベローブの脂質の膜を壊すことによって感染力を失わせることが可能です。

コロナウイルスは一般的に飛沫感染と接触感染で感染します。いわゆる3密状況(密閉空間・密集場所・密接場面)では咳などの飛沫が飛んでいない状態でも通常の会話でも感染を拡大させるリスクがあるとされています。(WHOでは5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛沫が飛ぶと報告されています。)

  • 飛沫感染とは:感染者の飛沫(咳、くしゃみ、話)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを吸い込むことで感染すること。
  • 接触感染とは:感染者が咳やくしゃみをした際に押さえた手やその手で触れた物、飛んだ飛沫が付着した物に触れ、その手で目を擦ったり、鼻の粘膜に触れることで感染すること。 WHOの報告によると新型コロナウイルスはプラスチック製品の表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するとされています。
  • 新型コロナウイルスの特徴:多くの事例で感染者は周囲の人にほとんど感染させていない。その一方で、一部の特定のヒトから多くの人に感染が拡大したと疑われる事例もある。小規模な患者クラスター(集団)が次の患者クラスター(集団)を生み出す。感染拡大は、これを防止することが最重重要である。

感染症の対策

正しい感染症の情報を知りましょう。

未知の感染症と言えど、感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染のいずれかです。新しい感染症に対してどのような経路から感染するのか、厚生労働省HPや国立感染症研究所HPなどの公の情報を取り入れて感染予防対策をしましょう。
テレビやニュースなどの情報も大切ですが、メディアもまた多くの視聴者に見てもらうために情報を切り取り、抑揚を付けて発信します。その中で時として情報の切り取り方が視聴者への誤解を招くこともあります。
アルコールが品薄になった際に出てきた製品なども同様に、事業会社のPRでもっともらしい理由を付け、効果の不確かな製品を、ワラをもすがる思いの人へ販売する企業も見受けられました。
これらの情報に騙されないためにも、正しい感染症の知識を蓄え、不確かな情報に惑わされないように気を付けましょう。

当協会もそのための一助として根拠のある基準を定め、その基準を一定以上クリアしてくださる事業者様へ認定証を発行しています。この認定マークが普及していくことが、人々の安全に寄与し、そこで働く従業員の方々にも安心を与えることができると考えています。
そのような認定マークにしていくべく、正しい情報発信に努めて参りたいと思います。

新型コロナウイルスの対策

身体的距離を確保する

「密閉した空間を避ける」「密集した状態を避ける」「密接しない」の3密の状況を1つも作らないようにし、できるだけヒトとの間隔を2メートル(最低1メートル)空けるようにしましょう。

こまめな手洗い

流水下で石鹸を使って30秒以上かけて丁寧に手洗いを行いましょう。
外出中に触った手が汚染されている可能性があるため、帰宅後はすぐに手を洗いましょう。
手洗いができない場合でも手指消毒ができる携帯用アルコール消毒ジェルなども有効です。

顔(特に眼、鼻、口)や傷のある部分には触れない

外出中など手が汚染されている場合は特に注意する必要があります。特に眼は触らないようにしましょう。眼がかゆくなった時は冷やしたタオルなどをまぶたの上におくことで痒みを抑えることができます。

家庭内でよく手で触れる部分(ドアノブ、スイッチ、手すり、リモコン、冷蔵庫、電話機、スマートフォン)の消毒

ドアノブなどに付着したウイルスは長時間生存する種類もあり、その間に他の家族が触ることで、感染を広げてしまう可能性があります。

禁煙する

喫煙によって新型コロナウイルス感染時に重症化リスクが高くなる報告がされているため、禁煙することが望ましいです。新型コロナウイルスの症状の一つに呼吸器症状があります。喫煙によって肺の機能が低下している場合、肺が新型コロナウイルスに負けてしまい重篤な肺炎を引き起こすこと可能性があり、若年者でも喫煙によって重症化のリスクが高くなる傾向があります。

外出時は、必ずマスクを着用。

マスクが無い場合、布なので口と鼻を覆うことができれば代用としては、効果がります。乳幼児や呼吸器の発達が未熟な子供にはマスク着用が別の危険を生む可能性がるため、マスク着用と窒息や熱中症のリスクを十分に考慮して、マスク着用の有無を検討しましょう。

参考情報
厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A
国立感染症研究所 コロナウイルスとは
MSDマニュアル プロフェッショナル版 コロナウイルスおよび急性呼吸器症候群

家庭でできる感染予防対策

新型コロナウイルスは接触感染と飛沫感染が主な感染の経路として考えられています。
感染予防に大切なのは「手洗い」をきちんと行うことと「マスク着用を含む咳エチケット」です。

手洗い

  • 家の中にウイルスを持ち込まないためにも「外から帰ってきた時」の手洗い
  • 家族にウイルスを付けないためにも「調理前後、食事前」の手洗い

30秒以上の時間をかけて手洗いの手順通りに、しっかりと手を洗いましょう。

参考情報
厚生労働省 正しい手洗い

咳エチケット

咳エチケットとは、感染症を他の人にうつさないために、咳やくしゃみをするときにマスクやティッシュ、ハンカチ、袖や肘の内側を使って口や鼻を押さえることです。

家庭で咳やくしゃみをする場合もできるだけティッシュやハンカチ、上着の内側や袖などで口や鼻を覆い、汚染された物は速やかに捨て、ハンカチは新しい物に替え、上着などは着替えるようにしましょう。また汚染された場所はアルコールなどで除菌するようにしましょう。

手で咳やくしゃみを押さえることは避け、汚染してしまった場合は、すぐに手を洗いましょう。

咳やくしゃみを手で押さえると、その手で触れてしまったドアノブやリモコンなど、周囲の物にウイルスが付着します。

食中毒予防

食中毒予防のポイント6つ

1.食品の購入

生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。消費期限を確認して購入しましょう。生鮮品は買い物の最後に購入し、肉汁や魚の水分が漏れないようにビニール袋に分けて包んで持ち帰りましょう。

2.家庭での保存

冷蔵・冷凍品は素早く冷蔵庫・冷凍庫へ入れ詰めすぎに注意しましょう。(7割程度が目安)冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は‐15℃以下を維持するようにしましょう。(細菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、-15℃以下では増殖しません。しかし細菌が死滅する訳ではないので、早めに使い切ることが重要です。)

3.下準備

ゴミが近くに無い状態で調理を始めましょう。井戸水を使っている場合は、年に1度、(最低でも3年に1度)水質点検を行い、大腸菌などの有無をチェックするようにしましょう。
調理前後や生鮮食品(生肉、魚、卵など)を取り扱った後には、必ず手を洗いましょう。生鮮食品を取り扱ったまな板で、野菜や果物など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることは避けてください。洗って熱湯をかけてから使用するようにしましょう。
冷凍品は、使う分だけを解凍しましょう。冷凍と解凍を繰り返すと菌が増殖する可能性がありますのでご注意ください。

4.調理

十分に加熱して調理しましょう(目安として中心部の温度が75℃で1分以上加熱すること)調理の工程を途中で辞める場合は、室温で保存せず、冷蔵庫にいれて保存しましょう。再び調理を行う際は、十分に加熱をしましょう。

5.食事

食事前には必ず手を洗い、食器類も清潔なものを使用しましょう。料理は温かい料理は常に温かい状態(目安65℃以上)、冷たい料理は常に冷たい状態(目安10℃以下)にしましょう。O-157は室温でも15~20分で2倍に増殖します。

6.残った食品

残った食品を扱う前の手洗いをしましょう。残った食品の保存は早く冷えるように浅い容器に小分けにして保存し、消費できない分は捨てましょう。残った食品の温め直しは十分に加熱しましょう。(目安は75℃1分)

食中毒予防の三大原則は、食中毒の原因菌を「付けない」、「増やさない」、「殺す」です。食中毒は家庭でもできる簡単な予防方法を行えば、必ず予防することができます。これらの6つのポイントを守って家庭で食中毒が起こらないようにしましょう。

参考・引用元
厚生労働省 正しい手洗い
厚生労働省 咳エチケットとは
厚生労働省 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント

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